上京生活もうすぐ一年
北海道から東京に移り住み、もうあと二ヶ月ほどで一年になる。
紙で日記を書く体力もないから、久しぶりにネットで書く。
noteの方に日記みたいなの稀に付けてたけど、あっちはクリエイター向きの意識高い人が知識をひけらかす為のサイトだったようだ、間違えてしまった。
話は脱線したが上京して一年、楽しいこといっぱいだったなぁ、
ということは一切なく、想定していた通りつまらない生活を送っている。
例えば、初めて行く駅に降りたとしても全く高揚感などないのだ。
最寄りにも私しか知らない喫茶店、小道、行きつけの銭湯、そんなものなくて、ただただ淡々と生活に必要な店が続いている。
平日、入社したての時、同期の目は輝いていた。
これからの労働で自己実現できるとでも思っていたのか?
ならこんな薄っぺらい職業なんかについてんじゃねぇぞ馬鹿どもが、と思っていた。
一年経った今、皆目が死に始めた。
なんならイキがっていた男が出社できなくなるほど精神的にストレスを受けているらしい。
可哀想にとも思わない、ニュートラルな気持ちで毎日が続いていく。
週末はパートナーと過ごすことが多い。
ここ半年以上こいつが悩みの種でもある。
私は東京になど来たくなかったが、北海道で付き合い始め、当時は好きすぎてついて来てしまった。
でも今現在、同居もしていない。
奴は徒歩八分の会社に勤めていて、私は片道一時間以上かけて通勤している。
私が毎日通勤が辛いと言っているのに「俺は電車の乗り換え十分待ち全然平気」と言ってくる。
毎日フリーな時間が一時間四十分も違うやつに言われて腹が立たないやつがいるだろうか。
辛いから同棲したいと言っても「人が入ってくる可能性があると意識がそっちに割かれてしまうんだよね」などと言ってくる。
そんなこと言ってるやつが毎週腰振ってんじゃねぇぞ。
今日はそのパートナーが古本が好きなので、下北沢の古本巡りについていくことにした。
私は古本に興味がないから周囲を散歩していた。
通り過ぎる男たちの髪型が、
「ロン毛」「ちん毛パーマ」「ヘルメット」「ニット」
の大体四種に分けることができて感動していた。
正直昔の私だったら下北沢は超イカしてる町のように見えたが、今はもうなんとも思わない。
ただの何者でもない誰かが個性を表そうとして同じ終着点に辿り着いているだけの場所だった。
この生活をいつまで続けるんだろうか。
この生活を変えるのに一番必要なことは理解のない恋人を断ち切ることだろうなとつくづく思う。
もう最近は雪山で滑っている間しか生きている心地がしない。